大丈夫、お姉さんもときどき失敗するから【マーガリンロール】

大丈夫、お姉さんもときどき失敗するから【マーガリンロール】の感想

大丈夫、お姉さんもときどき失敗するからは、プルプルさんの独特な視点から描かれた作品で、思わず惹きつけられるストーリーが魅力です。主人公の心が、偶然出会った麻里奈にトイレを借りるシーンから始まるこの物語は、日常の中にある小さなドキドキ感を見事に表現しています。特に、心の性癖が徐々に明らかになっていく様子は、読者を飽きさせることなく、最後まで引き込まれる要素になっています。 また、作品のイラストも非常に魅力的で、キャラクターたちの表情や仕草が生き生きと描かれています。麻里奈のちょっとした優位性を感じさせる描写は、女性向けの視点をしっかりと捉えています。作品全体の雰囲気は軽快でありながら、ちょっとした緊張感があり、読後に心地よい余韻を残します。 特に印象に残ったのは、心の内面の葛藤と、それを受け入れていく過程です。この作品は、ただの描写に留まらず、キャラクターの成長を感じられる点が素晴らしいと思います。コミックとしての完成度も高く、92ページというボリューム感も満足できました。冬のコミケ107での販売を期待しているファンには、ぜひ手に取ってほしい一冊です。