夜通【挟辞苑】

夜通【挟辞苑】の感想

「夜通」は、無雲さんが描く冬の物語で、心温まるシーンがたくさん詰まっています。寒い夜に二人が寄り添い、互いの温もりを感じる様子は、本当に心地よいです。イラストも美しく、キャラクターの表情や仕草が生き生きとしていて、彼らの関係に自然と引き込まれました。 この作品は、24ページと短いものの、その中にしっかりとしたストーリーが詰まっています。特に印象的だったのは、二人のやり取りの中に感じられる温かさです。身体的な要素だけでなく、心のつながりが描かれているのがポイントで、大人向けの作品でありながらも、品のある表現が好印象でした。 無雲さんの作品は、いつもながらキャラクター同士の関係性が丁寧に描かれていて、見ていて心が和みます。冬の寒さの中での温もりを感じさせてくれるストーリーは、読後にほっこりした気持ちにさせてくれました。ぜひ皆さんにも読んでほしい、そんな一冊です。