友達-2nd period-【和田マウンテン】

友達-2nd period-【和田マウンテン】の感想

『友達-2nd period-』は、前作から引き継がれるダークなテーマが特徴的で、特に佳苗の物語には心を打たれました。彼女が経験する試練は、単なるフィクションとして片付けられないほどのリアリティがあり、思わず目を背けたくなる瞬間もありました。タカシさんの描くキャラクターの心情描写はとても緻密で、読者として彼女の苦悩に共感できるのが魅力的です。 イラストも素晴らしく、キャラクターの感情が豊かに表現されているのが印象的です。特に佳苗の表情には、彼女の内面的な葛藤がぎゅっと詰まっていて、目が離せませんでした。絵柄の美しさとストーリーの重厚さが見事に融合しています。 この作品は、救いのない暗い物語であり、読むのには覚悟が必要ですが、その分得られるものも多いです。友情の裏に潜む真実や人間の持つダークな側面を描いていて、非常に考えさせられます。ダークなテーマが好きな方にはぜひ手に取ってほしい作品です。続きが気になるところで、今後の展開が楽しみです。