フータローのこと私が貰うから【さくらがーでん】

フータローのこと私が貰うから【さくらがーでん】の感想

『フータローのこと私が貰うから』は、2025年の冬コミで発表された作品で、しろすずさんの魅力が存分に発揮されています。物語は、四葉と付き合い始めた風太郎を中心に展開され、三玖が提案する「セックスの練習」という一風変わったテーマが印象的です。彼女の姉妹との関係性が巧みに描かれ、背徳感を感じる瞬間が魅力を引き立てています。 特に心に残ったのは、三玖の誘惑の仕方。彼女が四葉のために風太郎を導く様子は、単なるプレイを超えた深い感情が垣間見え、登場人物たちの心の動きがリアルに感じられました。全体的に、キャラクターの個性が強く、読んでいて飽きることがありませんでした。そして、イラストのクオリティも高く、キャラクターたちの表情や動きが生き生きとしていて、ストーリーにさらなる深みを与えています。 また、作品全体を通して流れる独特の雰囲気が、読者を引き込む要因の一つです。逆NTRというテーマは、少し背徳的でありながらも、キャラクターたちの関係性を考えると、どこか切なさも感じられます。しろすずさんの作品はいつも期待を裏切らないのですが、今回もその期待に応える内容でした。 この作品は、巨乳キャラクターを愛する方には特におすすめですし、少し刺激的な物語を楽しみたい方にもぴったりです。28ページという短いボリュームの中に、しっかりとした物語が詰まっており、完成度の高さに感心しました。冬コミに行く方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。